多のう胞性卵巣症候群とは

多のう胞性卵巣症候群とは

あなたは不妊治療のために産婦人科に行き、検査を受け、その原因が「多のう胞性卵巣のためです」と診断をされましたことはありますでしょうか?

多のう胞性卵巣症候群(PCOS)とは、「卵をつくるホルモンがバランスを崩しているために起こり、月経不順や排卵障害を伴うため、赤ちゃんができずらい症状」です。

生殖年齢の女性の5%くらいにみられ、不妊の原因の20%くらいを占めると言われています。

多のう胞性卵巣症候群の症状

多のう胞性卵巣症候群の症状として真っ先にあげられるのは「月経不順」です。

排卵が起こりにくいことから月経のサイクルが39日以上のことが多く、人によっては半年以上月経がないということもあります。

また排卵がなく体温が上がらない(高温期がない)まま25日程度で次の月経がきてしまい、周期の途中で不正出血を生じることもあります。(排卵障害)

日本産婦人科学会でのPCOSの定義

・月経異常がある

・多のう胞性卵巣がみられる

・血中の男性ホルモン値が高い、またはLH(黄体ホルモン)の基礎値が高く、FSH(卵胞刺激ホルモン)基礎値が正常

以上の3つすべてを満たしている場合、多のう胞性卵巣症候群とされてます。

PCOSの場合超音波で卵巣を見ると10mmくらいの同じような大きさの卵胞がたくさん出来ており、卵巣の外側に並んでいて、なかなかそれ以上大きくなりません。

多のう胞性卵巣症候群の原因

多のう胞性卵巣症候群の原因は次の2つが考えられています。

原因① ホルモンバランス(FSHとLH)

どんな人の体も自律神経というものが働いていますが、これの機能が低下してしまうと、女性ホルモン・甲状腺ホルモンのバランスが崩れてしまったり、身体が緊張して全身の血流が悪化、冷え性になってしまいます。

その結果、多のう胞性卵巣症候群となることがあります。

原因② インスリン抵抗性

多のう胞性卵巣症候群にはインスリンというホルモンが、関連していることも分かってきています。

インスリンは、食事をした時にすい臓から分泌されるホルモンです。

食後に増えた血糖は各臓器に取り込まれてエネルギーとして使われたり、タンパク質の合成や細胞の増殖を促したりします。

インスリンの働きによって血糖値は一定に保たれていますが、何らかの理由でインスリンの量が少なくなったり充分分泌されていても上手に働くことができなることを「インスリン抵抗性」といいます。

インスリン抵抗性になると血糖が下がらなくなり、細胞にエネルギーが取り込めなくなります。

細胞にエネルギーを取り込めなくなることは、卵巣にも起こりエネルギーの取り込みができなくなります。

これは卵胞の成長にものすごく不利となります。

多のう胞性卵巣症候群の一般的な処置

多のう胞性卵巣症候群に対する現代医療の主な処置は「排卵誘発剤」による投薬です。

排卵誘発剤をつかって排卵のチャンスを増やすことを目指します。

それ以外だと「ステロイド」「低用量ピル」「漢方」「糖尿の薬」などが処方されます。

当院の多のう胞性卵巣症候群の施術方針

無痛整体てっちゃん家では、多のう胞性卵巣症候群に対しては「機能低下した自律神経を正常化させる」ことを目的とした施術を行います。

自律神経とホルモン分泌は密接に関係しており、自律神経機能が低下するとホルモン分泌が乱れていきます。

また自律神経はインスリン抵抗性とも関係があり、自律神経機能が低下するとインスリン抵抗性になりやすいことがわかっています。

当院では自律神経整体を行うことで、自律神経機能の正常化を目指し、多のう胞性卵巣症候群の改善を追求します。

目指しているのは、「良質な卵」を育てることです。受精だけが目的ではありません。

自律神経機能の正常化=体質改善(神経の施術と体液循環の改善)をすることで妊娠の維持が出来る良い卵を育てることにつながります。